投稿リポート 初めてのヘアドネーション
7歳の長女が髪の毛を提供

初めてのヘアドネーション 7歳の長女が髪の毛を提供

前橋中央ライオンズクラブ(中野泰久会長/84人)は今年2月、奉仕活動の幅を広げ、小児がんや事故などで髪の毛を失った子どたちを支援するために、ヘアドネーション支部(立谷香織支部会長/7人)を結成した。支部結成に加わってくれたのは、前橋市内の美容室アトリエ2,23(アトリエ ドゥー・ドゥー・トロワ)の皆さんで、今年からヘアドネーション賛同サロンとして活動をされている。

ヘアドネーション支部では、小児がん支援の啓発活動と髪の毛提供の仲介を行う。ヘアドネーションは、寄付された髪だけで作ったメディカル・ウィッグを、頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに完全無償提供している日本で唯一のNPO法人JHD&C(ジャーダック)を通して実施。具体的には美容室のお客様にヘアドネーションの意義を説明し、賛同して頂ける方の髪の毛(31cm以上)を基準に従ってカットしJHD&Cへ送る。

今回のヘアドネーション支部結成をきっかけに、私自身もヘアドネーションについて深く知ることが出来た。これまでもヘアドネーション自体への認識はあったが、支部結成によって多くの子どもたちが医療用ウィッグを必要としている現状を知った。そして、この問題を家族で話し合い、長女がヘアドネーションをすることになった。

7歳になる長女には、半年くらい時間をかけて少しずつ説明し、彼女も「お友達の役に立ちたい」という気持ちが徐々に芽生えてきた。幼少期にヘアドネーションというアクティビティに参加出来たことは、親にとっても子どもにとっても、良い学びと経験になったと思う。

ヘアドネーションを行うと決めてから、いろいろな方と話をする機会があり、ヘアドネーションの認知はあっても、「どれくらいの長さが必要なのか」「どこで切ってもらえるのか」「どのような手順で行われるのか」「やりたくても、きっかけがなかった」など、多くの声を聞くことが出来た。そこで、長女のヘアドネーションを動画で撮影し、プロモーションビデオを制作した。ヘアドネーションの啓発とライオンズクラブの活動に少しでも役立てば幸いである。

2019.08更新(支部委員長/太田吉昭)