投稿リポート 石垣島の名蔵湾で
マングローブを植樹

石垣島の名蔵湾でマングローブを植樹

東京八王子いちょうライオンズクラブ(石原重仁会長/57人)は2019年6月20日、沖縄県石垣市名蔵湾の海岸において、識名安信337複合地区ガバナー協議会議長が所属する八重山ライオンズクラブの協力の下、マングローブの植樹を実施した。

石垣島最大の湾である名蔵湾は、ラムサール条約で保護されている。ラムサール条約とは湿地の保全に関する国際条約で、1971年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」というが、採択の地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれている。

八重山ライオンズクラブは名蔵湾の貴重な環境を守ろうと、会員の手でマングローブの種を集め、苗木を育てて、毎年6月に植樹を行っている。今回の植樹には、八重山ライオンズクラブ、沖縄ピース ライオンズクラブ、東京八王子いちょうライオンズクラブの3クラブから総勢25人が参加し、約200本の苗木を植えた。八重山ライオンズクラブの崎浜秀崇環境保全委員長からは、マングローブについて詳しい説明を頂いた。

マングローブとは熱帯や亜熱帯の汽水域に生息する植物の総称で、ヒルギ類のヤエヤマヒルギ、メヒルギ、オヒルギなどがある。マングローブの種子は胎生種子といい、樹木についたままの状態で果実の中で発芽するという特徴を持つ。種子は10~20cmの棒状に成長して樹木から落下し、生育条件に合う場所に漂着すると根や葉を出す。また、植樹したマングローブが台風などにより流されてしまうことが多いため、環境を保全するには定期的な植樹と流されないようにする工夫が必要なのだそうだ。

植樹後は、南の美ら花(みなみのちゅらはな)ホテルミヤヒラにおいて、八重山ライオンズクラブが今年度最後の例会を開催。植樹を行ったクラブに加え、大阪から茨木ハーモニー、茨木ローズ、摂津の3ライオンズクラブも参加し、盛大に執り行われた。

自分たちで植えた苗が大きく育つのを楽しみにしている。今後も石垣島を訪れ苗の成長を見守りたい。

2019.07更新(IT・広報委員会/根岸雅也)