投稿リポート 特殊詐欺被害撲滅特別事業
ダマされたらあきまへん!

特殊詐欺被害撲滅特別事業 ダマされたらあきまへん!
大阪府警察音楽隊の演奏に合わせて踊るカラーガード隊

特殊詐欺被害は全国で年間400億円近い。オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺と、年々手口が巧妙になっている。大阪府内の被害は35億円に上る。八尾ライオンズクラブ(浅野文亮会長/101人)は特殊詐欺被害撲滅特別事業として、3月19日に八尾市文化会館プリズムホール・大ホールで「ダマされたらあきまへん!〜みんなでなくすで特殊詐欺」を開催した。

八尾市高齢クラブ連合会(山本賢会長)、八尾市女性団体連合会(角田禮子会長)、八尾防犯協議会(西田裕会長)、近畿警察官八尾地区友の会(楠本正行会長)、八尾交通安全協会(石井多聞会長)、八尾事業所防犯協会(梶田安彦会長)など八尾市内の各種団体が協力。朝からの雨模様にもかかわらず、市民ら約1000人が参加し学んだ。

初めに当クラブの浅野会長が、主催者あいさつを行った。
「巧妙な詐欺から悪質な詐欺まで手口が多様化し、最近では殺人にまでエスカレートしています。くれぐれもお気を付けください」
一息ついて、浅野会長は更に語気を強めた。
「犯人に言いたい。犯人にも親やおじいさん、おばあさん、または育ててくれた人がいるはずです。その人がダマされたら、悲しいではありませんか」
情熱的なあいさつに会場は大きな拍手に包まれた。続いて田中誠太八尾市長のあいさつ、その後大阪府警察音楽隊による特別演奏へと移った。

特殊詐欺演劇では八尾レオクラブの乾会長(右)と川崎さん(中央)が活躍

いよいよ第1部の八尾警察署による特殊詐欺演劇の幕が開いた。署内の「大西劇団」と八尾レオクラブの乾靖英会長と川崎祐佳さんの共演で、高齢者が特殊詐欺被害に遭う様子をユーモアを交えながら演じた。

休憩を挟み第2部の西川ヘレンさんと佐藤信次八尾警察署署長によるスペシャルトークショー「家族のきずなと地域のきずな」が行われた。西川ヘレンさんは大阪府が製作したDVD「みんなで防ごう 詐欺被害!〜思いやりが被害を防ぐ」に家族そろって出演しており、今回抜擢された。2人の掛け合いは絶妙で、観客はじっと聴き入っていた。

八尾ライオンズクラブの本年度会長テーマは「行動と感動でWe Serve」。まさに特殊詐欺撲滅のために「行動」した事業であり、参加者に「感動」を与えた。

2019.04更新(テール・ツイスター/小野元裕)