投稿リポート ホテル寄贈の冷蔵庫を
西日本豪雨被災者へ届ける

ホテル寄贈の冷蔵庫を 西日本豪雨被災者へ届ける

2018年7月に発生した西日本豪雨の被災地、岡山県倉敷市真備町に「小さな春」が届いた。岡山市中区にある岡山国際ホテルが客室の一部リニューアルに伴い、使用していた小型冷蔵庫20個をまとめて被災地に寄付してくれたのだ。被災地で希望者を募った結果、17軒からリクエストがあり、希望者全員に冷蔵庫が届けられることになった。

2019年3月1日(金)、岡山ハーモニー ライオンズクラブ(有本みどり会長/53人)が手配したレンタカーが岡山国際ホテルに到着。冷蔵庫を一つずつ積み込み、真備町の仮設住宅で暮らす被災者に届けた。

真備町は、西日本豪雨で町の面積の27%が浸水、51人が犠牲になった。住宅の全半壊は約4600棟。被災から8カ月以上が経つが、今もなお数多くの被災者が、仮設住宅や自治体が借り上げたみなし仮設住宅での生活を余儀なくされている。多くの家が2階まで水没し、家具や衣類はもちろん、家電製品も使えなくなり、写真などの思い出も泥水に流されてしまった。全国から届く心のこもった支援物資が、被災者にとって生活再建の一助になっている。

今回岡山国際ホテルから届いたプレゼントに被災者からは、「家はリフォームをしていて、倉庫で暮らしているので助かる」「家の建て替えをする時、大工さんにお茶を出すのにも冷蔵庫を活用したい」などの声が上がっていた。

季節は冬から春へと移っていく。気温が上がるにつれ、食品の管理も必要になり、今回の冷蔵庫が被災地で活躍することになる。岡山国際ホテルでは、「使わなくなった冷蔵庫を有効に使って頂けて、私たちもうれしいです」と話している。
 
2019.03更新(広報委員長/山下恵利子)